機械加工初心者の「これ何?」#34【ギヤの はだ焼入れ焼き戻しとは?】

また知っていた様な・知らない様な事に出会いました。
初心者のTEDです。

今回はSCM415(クロモリ鋼)ギヤの見積図面の中に・・・
「はだ焼入れ焼き戻し」HRC58-62」「深さ0.8」。

何となく分かっているつもりで 済ませていました。

改めて復習です。

はだ焼きとは:鋼材の表面だけ熱処理。
*上述説明 硬さはHRC58-62  硬さの深さは表面から0.8が規格になります。

ズブ焼きとは:鋼材の芯迄を熱処理。

硬さは摩耗や摩擦に強いが、割れやすい。硬さに比例して強くなると勉強。

今回の図面はギヤですから、摩耗や摩擦に強い必要が有る事が想像出来ますね。
よって熱処理をするんですね。

じゃ、出来るだけ硬くすれば良いんじゃないかと思わる方も・・・

ギヤがロックしたら、すぐ割れたら困りますね。

ギヤが回る速度・衝撃等も加味して設計の方は材質や硬さや大きさを決めてます。
大変ですね・・・

経験談(余談):
ギヤを軸に圧入していたのですが、試作のロック試験でギヤ空転がたまに出る問題発生。

メカの設計は終わり、製品サイズ・製品性能も決定済、ギヤサイズやモータ速度も変えられずの状況。
はっきり言うと機械設計ミスですね・・・

よって、ギヤ材質変更・圧入トルク・抜けトルクを変えて何度も試験し合格。
ようやく発売日に間に合わせる事が出来ました。
空転トルクのデータ取りばかりの連日で苦しかったです(私は見ていただけですが・・・)。
モータ速度調整・ギヤ内径変更・ギヤを大きくすれば簡単な対策だったのに・・・

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