機械加工初心者の「これ何?」#43【 1枚板の中で白アルマイトの色違いが発生】
今回はアルミの1枚板でアルマイト色の色違いが発生する場合について。
TEDです。
あるお客様に加工済アルミ板の白アルマイト処理を依頼され、実施。
納品された品物を確認してみると・・・

①と②の違いが分かると思います。
「通常のアルマイトは①」「②はアルマイトされているの?」
①も②も アルマイトは施されています。
切削痕がある場合はこの様な現象が起きます。
切削痕:この板は①の板厚から②の厚さへ段差のある加工している。
工具が通った後と分かります。
切削痕の違いでアルマイト色は変化する事が分かりました。
それでは別の事例を見てみましょう。

③=①です。④は②と比べて③=①に近い。
④も段差の加工をしているので切削痕は有るが切削痕は粗くない。
よって③=①に近くなっています。
このお客様は外観を気にせず、耐食性を重視していたので問題にはならず。
参考:
外観を気にする場合は全面を同じ粗さになる様にフライス加工。
それで出来るだけ均一なアルマイト色にする。
でもフライスのコスト上昇(加工時間増)しますので割高になります。
ご注意を。
