機械加工初心者の「これ何?」#50【板金曲げで長穴は変形するかも?】

今回もまた実体験です。
「板金曲げで長穴は変形するかも?」について。
TEDです。

先日、ある図面の板金を加工依頼。
板金加工先から電話が・・・
「曲げと長穴の位置が近いから長穴が変形しますよ」
「対策としては曲げ部にスリットを入れます」

何の事か分からないと思うので、下記写真参照。

長穴が変形してますね。
これは曲げの工程で長穴が引っ張られて変形しています。
長穴の隣の○穴も少し変形してます。

対策は「曲げ部と穴の距離は保つ事!」です。
穴の変形防止目的。
自分で計算でしたくない場合は製作前に板金屋さんに聞けば間違いないですね。

次は
「長穴の曲げ部にスリットを入れると穴はなぜ変形しないのか?」の説明。
変形した長穴の下の曲げ部の全体に穴の長さ分+αのスリットを入れる。
曲げの力がスリットで逃げて穴は変形しないという事。

「製作した図面に荷重がかかる等の剛性、スペースが無い」で
スリット不可なら、
曲げ後にスリットに溶接して強度アップで逃げる的な感じでしょうか。
個人的にこの対策は量産ではダメですね(コスト掛かり過ぎ)。

「きちんと穴が変形しない図面を作成する」これが一番良いと思います。
やむを得ない時はスリット対応ですね。

CONTACTお問い合わせ

どんなことでも、
お気軽にお問い合わせ、
ご相談ください。

048-223-1159