機械加工初心者の「これ何?」#67【図面でこれは鋳物と見分ける方法】

機械加工初心者の「これ何?」#67【図面でこれは鋳物と見分ける方法】

図面を見ていて材質が鋳物には「○C○○」の「C」が有るのかなと思いました。
TEDです。

その「C」の鋳物材料の見分けを紹介します。

まずは鋳物とはから:
量産品・複雑形状を生産する時によく選択されます。
金属はある温度に達すると溶けて液体になる。
高温で溶かした液体金属を、砂や金型の空洞部分に流し込み、
冷やして固めた製品を「鋳物(いもの)」。
鋳物をつくることが「鋳造(ちゅうぞう)」。

*チュウゾウ・タンゾウ・テンゾウの違いは#26に紹介済。

樹脂を溶かして冷やして使う工法は「樹脂成形」と言います。
鋳物や鋳造とは言いませんので注意。

トクヨシでは鋳物や樹脂成形後の製品に
精度が必要な部分に切削追加工依頼をたまに受けます。

本題です。
図面内の材質に「C」があると鋳物になると個人的に覚えました。
鋳物は鉄系と非鉄系に分かれますが、「C」が付いています。

A C 4 Cと図面の材質に記載が有れば・・・
A=アルミニウムのA、C=鋳物、4=合金記号、C=細分記号(添加物等)

FC:鋳鉄
AC:鋳造アルミ
CAC:鋳造銅
SC:鋳造炭素鋼
MC:鋳造マグネシウム

どうでしょうか、全てに「C」が有ります。
まずはCが有れば鋳物かなと思って対応しています。

但し、同じ鋳物加工でも鉄系と銅系で加工先が分かれる場合が有り。
鉄系は加工出来ても、銅系の加工は出来ないとか・・・の意味。

旋盤やマシンニング加工でも
樹脂と金属のどちらも出来る切削加工先が少ない事と同じです。

鋳物=「C」が有ると覚えましたのでアップさせて戴きました。
参考になれば・・・

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