機械加工初心者の「これ何?」#76【フラットバーはなぜ安いのか?】

今回は「フラットバーはなぜ安いのか?」です。
TEDです。

真にお伝えしたい事は
「フラットバーには反りがあるので厳しい平面度を要求される製品には使用不可」です。

ですが、その前に「フラットバーがなぜ存在し、安いのか?」を伝えなければと思いました。
答えは 「一般材=フラットバー、加工材=フライス加工品」です。

まずは「フラットバー」とは、肉厚の薄い板の鋼材。
薄い長方形の板材料。
一般的には平鋼とも呼ばれ、「FB」と表記されます。

「フラットバー」を使う時はコストダウンをする時。
通常の材料は使い手側=加工者が寸法(縦x横x厚さ)を指定。
これをここでは「カット材」と言います。

「カット材」は材料問屋が指定の寸法にカットして加工者に納品されます。
板材の2面・4面・全6面の加工面の指示も可能。
ここでカット費用がオンされるので「フラットバー」より高くなります。

コストダウンの為にフラットバーを使用すると上述しました。
それなのに平面度が厳しい製品には使えない?になると思う方もいると思います。

なんだか、前振りが長くて分かりずらくなりそうなので
なぜフラットバーとカット材の違いを明確にします。

目次:
1.なぜフラットバーが安いか?
2.なぜフラットバーには反りがあるか?
3.なぜカット材は反りが無いのか?

順に説明します。
1.なぜフラットバーが安いか?
答え:
一般材・規格品だからです。
インターネットでも簡単に購入出来ます。
アマゾンでも購入可。
https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%9F%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%90%E3%83%BC/s?k=%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%9F%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%90%E3%83%BC

2.なぜフラットバーには反りがあるか? なぜカット材は反りが無いのか?
答え:
フラッバーは一般材なのでその規格に合格していれば流通されます。
よって反りがあるものと無いものが混在します。

3.なぜカット材は反りが無いのか?
答え:
材料をフライス加工して両平面(表裏)を指定の寸法に仕上げている為です。

長くなりました。小ロット専門のコストダウン私なりの解釈も混在しています。
ご容赦願います。

次回はアルミのフラットバーの実際のすきま寸法についてアップします。

CONTACTお問い合わせ

どんなことでも、
お気軽にお問い合わせ、
ご相談ください。

048-223-1159