機械加工初心者の「これ何?」#88【板金曲げ引合いでの仮想点と実寸法のズレ 板厚分は覚悟する!】

板金での曲げ 仮想点と実寸法のズレ 板厚分は覚悟する! Z曲げの製品で板金屋さんに仮想点で製作するので、
そのズレは承認して欲しいと言われました。

今回は「板金曲げ引合いでの仮想点と実寸法のズレ 板厚分は覚悟する!」

Z形状曲げの板金の引合いが有りました。
本当にZのそのものの形状。

1つの会社は溶接になると回答。
もう1つの会社は曲げられるが寸法が仮想点になる(ズレ)との回答。

お客様は曲げでも溶接でも良いとの事でしたが、コストの面から曲げを選択。
ここで仮想点での寸法ズレをお客様への報告が必要になりました。

それでは本題の仮想点とはについて:

仮想点とは設計の方には 当たり前の話ですが・・・

穴ピッチ寸法・R形状の中心からある端面迄の距離等。
実際には存在しない・測定できない図面内の寸法指示を表します。

今回でいうと
曲げがRになるので仮想点からの距離で製作する事にとなります。

また実例(OJTにて)です。

お客様の図面は仮想点でなく、Rの先端からの寸法で図面指示。
「Z曲げは出来ますかね?」のコメント付き。

板金屋さんはR曲げになり、仮想点管理になるとの事。
寸法のズレは板厚よりはずれないだろうとの事。

まとめ:
曲げられるか・曲げられないかの微妙なものはR曲げで仮想点寸法管理になる場合が多い。
実寸法(欲しい寸法)とのズレは板厚分は覚悟する。

また勉強になりました。

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