機械加工初心者の「これ何?」#91【SKD11 焼入れ後は硬質クロムは処理は出来るのか?】
ある治具部品 SKD11 焼入れ 硬質クロムの指示図面が・・・「焼入れ後は出来ないよ」との硬質クロム屋さんからの回答が・・・
ある治具用部品の引合いでトラブルです。
TEDです。
毎日たくさんの製品を生産している位置合わせの治具。
よって、耐摩耗性から、SKD11の 焼入れ、更に硬質クロム処理の図面です。
SKD11とはダイス鋼(合金工具鋼)
順調に製作は進んでいました。
材料発注・マシニング加工・熱処理と製作が進み、納期も近づいてきました。
最後の硬質クロムで
「SKD11で焼入れ後は硬質クロムは出来ないよ」との連絡が・・・処理屋さんから。
やる方法は
1.研磨してから処理
2.ショットブラストをしてから処理
そこで客先に確認したところ、今使ってるものの写真が送られてきました。
ショットブラストをした形跡は無し。
よって研磨をしてから硬質クロムをしました。
硬質クロムをするのは錆防止+電気メッキでは最も固いメッキで摩耗対策。
今回の案件は毎日朝~夜迄の就業時間中に使う治具。
よって硬質クロムはマストなんです。
研磨をすれば硬度は落ちるはずも、SKD11は焼入れはかなり深く入るとの事。
出来上がりの写真はこれです。

拡大(加工痕が見えます) 
また勉強になりました。
