機械加工初心者の「これ何?」#95【しばりばめを再勉強!】

図面にしばりばめを確認した製品用途は高回転で回るモータ周りの部品です。「しばりばめ」とは 「はめあい」のひとつです。

「しばりばめ」が図面に出てきましたので再勉強します。
TEDです。

図面にしばりばめを確認した製品用途は高回転で回るモータ周りの部品です。

「しばりばめ」とは 「はめあい」のひとつです。

はめあいとは 穴に軸を入れる 穴と軸の大きさの関係です。

はめ合いには3つの種類が有ります。
1.すきまばめ
2.しまりばめ
3.中間ばめ

簡単に説明します。
1.すきまばめ : 穴と軸に隙間有り。軸はするする動きます。
2.しまりばめ : 軸が穴より大きい。圧入です。
3.中間ばめ  : すきまとしまりばめの中間のイメージ。

用途によってはめあいは変えています。

それではしまりばめの説明です。

例:モータ出力軸へのギヤの圧入を例にして説明します。
ギヤが空転したら、モータの動力は伝わらなくなり、求める仕事が出来ません。
軸の周りをギヤが回っているだけ。

そうなると結果は:
モータは回っていても車が走らない・時計が回らない。
動力が 伝わっていない事を想像願います。

しばりばめ(圧入)以外にギヤを接着したり、スプリングピンで軸が回らない様にする方法もありますが、
ギヤを空転しない様に安定させるにはしばりばめ(圧入)をするケースが多いと思います。

スプリングピンを採用しないのはコストがかかる等の理由もあります。
ギヤを軸に圧入すれば圧入工賃のみで済む、管理も容易・手離れも良いが理由。
大量生産に向いていると理解しています。

次回はギヤの空転トルクについて、簡単に触れたいと思います。

 

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