機械加工初心者の「これ何?」#40【グラブスクリュー(クランピングスクリュー)とは? 】
先日、ある装置の納品の際に「グラブスクリュー」の言葉を初めて聞きました。
TEDです。
グラブスクリューとは「ねじを締める事でワークの固定・位置決めをするネジ」
これではよく分かりませんね。下記に説明します。
先日の事例:
ある試作装置が完成、納品に行こうとすると
組立者:「グラブスクリューで止めているから」
TED: 「えっ」「それ何?」
「ネジの意味と目的を教えて」のいつものTEDの皆様への邪魔な時間が・・・
組立者:
「試作なので装置を解体・調整する可能性が有るからグラブスクリューを使った」。
「目的は止めているネジの取り外しを想定してワークを傷つけないんだよ」
「ネジで止めるワークがシャフトで穴を抜き差しするから」
「ワークに傷が付くと穴から抜けなくなる」
これでも分かりづらいと思うので、絵で説明。

事例は2.の傷をつけないケースです。
お客様から試作品の改善を求められたら、ネジを外してもワークに傷なし。
解体・調整が可能、これが目的。
ワークに傷を付けたくない時はグラブスクリューを使う。
また勉強になりました。
