機械加工初心者の「これ何?」#93【クラウン加工とは? 勉強させて戴きます】
機械加工初心者ですので、「これ何?」と思ったものを毎回アップしています。今回はクラウン加工。クラウン加工の形状と効能を勉強しました。
あるローラー部品の見積をしていると「クラウン加工」と書かれた図面が有り。
「これ何?」が発動。調査開始です。
送りローラ 材質はA5052。
テーパーによるクラウン加工(両端)0.36°と有りました。

この黒で囲われた部分をテーパー加工します。
水色部分は内径です。両端は15H7と有りました。
ローラですので両端にベアリングが入ると想定。
これで形状は理解いただけたでしょうか。
2つのAの地点から0.36度でテーパーが両端迄、施されているという事です。
次になぜクラウン加工をするか?
ローラの用途は通常、何かシートの状のものを送る装置と判断出来ます。
まっすぐに10Mの搬送距離をまっすぐには送れないと何となく想像できると思います。
理由はメカの精度・ローラーを動かす動力差等、色々な要因が有る。
ネットを見るとローラーでシートを送るとずれる性質をもっていると記載有り。
送っている最中のズレを防止・補正する為にテーパー加工を入れています。
今回は両端がテーパー加工ですが、真ん中が凹む形のクラウン加工も有ります。
トクヨシでは印刷機の自動装置を製作した事が有ります。
それにはローラ+蛇行防止ユニットが搭載。
世の中には色々なものが有り、売られています。
自分だけの考えや範疇で進めず、色々と違った角度で調査してみる事。
改めての今回の教訓となりました。
