機械加工初心者の「これ何?」#141【表面粗さ4 真空部品の研磨】
真空部に使うSUS304の板もの部品。表面粗さと研磨について、いつも通りOJTで勉強出来ましたので紹介。
あるトクヨシのお客様で真空部に使うSUS304の板もの部品で、表面粗さRa0.4を要求されました。
Ra0.4は部品の機能上滑らかさを重要とする面と勉強済。
お客様は本当はRa0.2(精密仕上げ面)が希望したいそうでしたが・・・
表面粗さの詳細についてはトクヨシ情報ギャラリー#6・7・8を参照。
1.なぜ真空部品は表面粗さを求めるのか?
お客様の用途が真空部となので表面を滑らかにするべきと分かります。
理由は少しのエアー漏れも無い様に凹凸は許されない。

2.今回の真空部は研磨は何で行うかべきか?
お客様の要求は「手仕上げ研磨不可」「機械で研磨で有る事」。
手仕上げ研磨不可はなぜか?:
・バフ研磨#400クラスは表面に若干のスジが有る為に不可。
・バフ研磨#800クラスでもスジが残ることを嫌がっていました。
3.砥石の機械研磨で納品
①砥石研磨 写真はモノタロウより

*手仕上げの研磨は布バフ・ウールバフ・麻バフ・スポンジバフとお客様は認識していました。
まとめ:
今回の件で真空部品のバフ研磨又は表面粗さ指定は手仕上げは不可で砥石研磨で有る事が望ましいとTEDは認識しました。
ただ図面を見ても真空部品であるとは記載がない場合が多いと思います。
お客様の製品や図面の形状から想像したり、お客様に確認する事で お客様に必要なものが納品できると思います。
追伸:
研磨先によっては「Ra0.2が保証できないので研磨NG」もありえますので注意が必要です。
TED
