機械加工初心者の「これ何?」#142【黒アルマイトの気泡が消えた件】
外観を求める部品を多く納入しているトクヨシ精機では表面処理「黒アルマイト」で問題になることがあります。今回はその1件を紹介。
今回は半導体業界へ納品する機器のカバー。「黒アルマイトの気泡が消えた」件を紹介します。
トクヨシの受入れ検査から「気泡があるので納品出来ない、不合格との事」
合格なった板は

きれいです。
気泡は写真では写らない小さな φ0.2 丸い気泡が3~5個有りました。

納品が出来ないので、対策を検討する訳ですが、
1.再処理(剥離→再黒アルマイト)
2.再製作(材料発注→機械加工→再黒アルマイト)
*納期が3日後に迫っていたので上記の2つの対策を同時に行う意思決定。
結果は
1.再処理(剥離→再黒アルマイト)で合格
気泡は写真では写らない小さな φ0.2 丸い気泡が5~10個、全て消えました。
裏情報:
経験のある検査GR担当からは20%の確率でしか再生出来ないと言われていた。
よって上記2.の材料を発注する意思決定をした。
急に答えは変わりますが、
正しい選択は
*外観を求める部品にはアルマイト先を間違えない事。
(外観をきれいに仕上げる事が出来る会社へ発注する)
今回紹介した再処理は納期が無かったので実施した事で、これは真の対策では有りません。
以上
